すでに各所で日本語情報も出てますが、
blogs.windows.com
の話です。
本エントリではPowerShellに絞った内容にします。
はじめに
PowerShellが既定のコマンドラインシェルになるといってもコマンドプロンプト(cmd.exe)が無くなるとか、OSの挙動が変わるといった事ではなく、ユーザーインターフェース上でPowerShellを既定で表示・選択できる様にするといった変更になります。
現時点ではInsider Preview内の変更ですが、特に問題が無ければ来年に予定されているCreators Update(RS2)に反映されるものと予想されます。
【2016/11/21追記】
結構このニュースが誤解されているみたいなので追記します。
既定のシェルという表現を使っていますが、今回の変更は単純にユーザーインターフェースの(特にExplorerの)変更だけです。
それ以外は何も変わっていませんし将来コマンドプロンプトやPowerShellがどうなるかといった話も一切されていません。
この誤解については、我らが牟田口先生の以下のツイートにある様に原文の微妙な言い回しが誤解の要因となっている様です。
そして、個人的にはPowerShell Teamの中の人がこんなツイートしてるのも誤解の一旦かな、とも思っています。(私はこっちにやられた感があります...)
改めて本エントリの変更について述べておくと
- 既定のシェルになると言ってもユーザーインターフェースの(特にExplorer内の)既定の話である。
- コマンドプロンプトが無くなるわけではなく、PowerShellやコマンドプロンプトの挙動が変わるわけでもない。
- 将来的な方針については一切語られていない。
強いて現時点で言えることがあるとすれば、
「コマンドプロンプトが見つけにくくなります。」
ということだけだと思います。
【追記ここまで】
変更点について
Build 14971で以下の3点が変更になりました。
1. WIN + X メニューの変更
WIN+Xキーを押すかスタートボタンを右クリックして表示されるメニューのコマンドプロンプト
がPowerShell
に変更になります。
これは現時点でもWindowsの設定の個人用設定→タスクバー
から設定可能ですが、この設定のデフォルトがコマンドプロンプトからPowerShellに変わることになります。
2. エクスプローラー(ファイルメニュー)の変更
こちらはちょっとわかりにくいのですが、エクスプローラーのファイル
メニューにある、コマンドプロンプトを開く
が無くなりWindows PowerShellを開く
だけに変わります。
ただ、日本語環境で試したのが悪かったのかBuild 14971のメニューは常に使用不可のままでした...
そのうち改善されるとはおもいますが、コマンドプロンプトを開く
が無くなることだけ押さえておけば十分でしょう。
【2016/12/10追記】
Build 14986で改善されメニューが使用可能になっていました。単純なバグだった様です。
3. エクスプローラー(コンテキストメニュー)の変更
続けて、さらにわかりにくいのですが、エクスプローラー上の余白をShiftボタンを押しながら右クリックした際に出るコマンドウィンドウをここで開く
がPowerShellに切り替わる様です。
ただし、こちらに関しては、前述のブログにそう書いていたのですが私が試した環境では何も変更されていませんでした。
これも日本語環境だから悪いのかどうかはっきりしません...
【2016/12/10追記】
こちらもBuild 14986で改善されPowerShellウィンドウをここで開く
に変更されていました。
変わらない点について
最初に述べてますがコマンドプロンプトが無くなるわけではないので、普通にCortanaからコマンドプロンプトは検索・実行できますし、エクスプローラーのアドレスバーにcmd
と打てばこれまで通りコマンドプロンプトが起動されたりもします。
Windows Server 2016への影響は?
正直わかりません。
が、いつになるかわかりませんがWindows Server 2016にもCreators Updateの様な大型アップデートは来るでしょうし、その時には同じ変更がなされるだろうと予想しています。
おまけ
先週*1行われたPowerShell 10 Year Anniversaryの動画がChannel9で公開されていますのでぜひご覧ください。
channel9.msdn.com
イベント自体が8時間の長丁場だったため動画の量も結構なものになっています。
私は暇なときにちょっとずつ見る様にしています。
stknohg.hatenablog.jp